通夜が終わった後は、弔問客を別室に案内してお酒や食べ物をふるまいます。これは葬儀の通夜ぶるまいです。宴会とは違い、故人の思い出を語り合いながら過ごす場です。仏教では、忌明けまでの期間は肉や魚などの生物は食べないようにして、精進料理を出していましたが、最近では精進料理にはこだわらず、肉や魚を使った料理も供されるようになっています。

ただし、お祝い事の象徴である鯛や海老は避けるのが一般的です。簡単につまめるものを中心として用意します。サンドイッチ、折り詰めのお弁当、お寿司、などを出すことが多いです。ビールや日本酒などはお清めの意味があるので、アルコール類も用意します。

特に弔問客のなかでお酒が好きな人が多い場合には、多めにお酒を用意しておいたほうが良いです。飲み物はアルコール類、お茶、ジュース、などを用意します。飲み物に決まりはありませんが、牛乳など腐りやすいものは避けたほうが良いでしょう。通夜ぶるまいはだいたい1~2時間くらいで切り上げることが多いです。

帰るタイミングがつかめない弔問客もいるので、時間を見計らって世話役か喪主が終了を告げるようにします。葬儀の準備の段階で喪主を決めておきますが、その時一緒に世話役も決めておきましょう。世話役は葬儀の準備、手続きなどで喪主を支える重要な役割を果たします。そのほかに会計役、受付担当、などの細かい担当者も決めておくと、通夜や葬儀がスムーズに進められます。