東京には寺院墓地や霊園以外にも比較的新しいお墓のスタイルでもある納骨堂も多数点在していますが、納骨堂よりも簡素なお墓として古くから存在しているのが樹木葬です。樹木葬と聞いたとき地方の里山を連想される人、そして東京の中でも高尾山や多摩地方など山間部に行かないと見つからないイメージを持つ人は多いのではないでしょうか。しかし、東京の23区にある寺院墓地の一角に樹木葬専用の区画を設けているお寺さんも多くありますし、納骨堂と樹木葬2種類のお墓から希望のスタイルを選べるところもあります。従来は地方に行かないと見つからなかった永代供養も可能なお墓、これが東京の中にもあるのでわざわざ遠方まで出向く必要もないわけです。

永代供養は、自分たちが死去した後も常に供養を続けて貰える安心のサービスです。納骨堂などの場合は、最初から合祀型のお墓ではなく個別に安置が行われますが、施設により費用を払うことで継承できるところもありますし、一定期間が過ぎると合祀墓に移して永代供養を行うスタイルが多いようです。これは樹木葬の場合も同じで、最初は個別のお墓に遺骨を安置しておいて契約期間が過ぎたとき合祀墓に移動して永代供養をいった形になりますので、継承する人がいない人でも安心です。ちなみに、合祀墓に移すときは遺骨を細かく砕いてから行うのが一般的です。

樹木葬の場合は、最初から合祀墓に埋葬するときは粉砕しますが、個別に安置する場合は骨壺に入れたまま埋めるところもあるなどさまざまです。