葬儀は人生の中で何度も行われることではないため、方法が分からない場合がよくあります。葬儀を進行する人も、参列する人も、基礎的な流れや情報を知っておくことによってトラブルを未然に防止することになります。葬儀は、亡くなった方を弔う目的で執り行なわれる祭祀や儀式のことで、葬送儀礼の略称になります。お通夜は、元々は亡くなった方と生前に非常に親しくしていた方たちが葬儀が執り行なわれる前の夜に、一晩中亡くなった方に寄り添って、邪悪な霊が侵入するのを防いで、亡くなった方とのお別れを惜しむという儀式のことで、添い寝といったり、お伽といったり、夜伽といったりしていました。

近頃執り行なわれるお通夜は、親族ではない一般の参列者も加わって、およそ一時間から二時間ぐらい夜に行われる半通夜という形式になっているのが一般的になります。法要は、法事ともいい、亡くなった方の冥福を祈って、亡くなった方の霊を慰める目的で執り行なわれる仏教の儀式を指します。故人が亡くなった日から七日後に執り行なわれる初七日の法要や、故人が亡くなった日から一年経った命日に執り行なわれる一周忌の法要などがあります。本来であれば、全部の法要でお坊さんを呼び、お経をあげてもらうのが望ましいのですが、実際には、主要な法要だけ執り行ない、その他の法要は省略したり身内だけで済ませることが増えています。

法要と法事の違いは、お経をあげてもらう追善供養のことを法要といい、追善供養の後に会食を行うのを法事といいます。